04年9月 diary

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9月28日(火) 

テレビが壊れた。 新しいのを買うつもりは無かったけど、取りあえず液晶テレビの相場と最近のCRTテレビの性能を知りたかったので電器屋に行ってみた。 CRTのテレビは例外なく銀色になっていておどろいた。 こういう色は流行が去ると醜く見えるので決して買うまいとおもった。 AV機器は黒が基本でしょうに。

こういう物の流行はロトカ=ボルテラ方程式で記述できるだろうかとかアホなことを考えた。 黒いテレビの中に銀色があると目立って売れる→銀色は捕食者→銀色ばっかりになる→銀色自滅→黒がまた増殖。

ことしはふちに縫い目みたいなのがあるスーツが流行っているようだ。 ちょっと欲しいかもと思ったけど、来年着られないような物に何万も払いたくない。 しかし、やっぱりこれもロトカ=ボルテラ方程式だろうか。

そういやピアノの練習は酔っぱらっている時の方がうまくできるような気がするけど、これは気のせいだろうか。

「改造内閣」と聞くといつも「改造人間」を思い出す。

9月27日(月) 

報道関係者の中には「事実」と「真実」を同じ意味で使う人が多いようだ。 今日もまたテレビでそんな表現を見かけた。

これにはもう少し説明が必要か。

わたしは「事実」という言葉を物のレベルとしてそうであること、 人間の外にあるものごとを表すのに使っている。 そして「真実」という言葉を人間のこころの中にある真なることを表すのに使っている。 前者は「これはリンゴだ」とか「消防車は赤い」とか「電信柱は高い」とかそういうのだ。後者は「やつは心根のいい奴だ」とか「彼女は美しい」とか「我が国は正義だ」とかそう言うやつだ。

ことばの使いわけが私と異なるのは、かまわない。 しかし、人間の外にあるものごとと、人間の心の中にある真なる物を、 常にうるさいくらいきちんと区別し続けるのは思考の節度として当然のことだと思う。(実は境界は曖昧なのだが、それでも努力し続ける必要はある。そのことを「うるさいくらいに」という言葉に込めている。) しかし、言葉をきちんと使い分けていない人が この思考の節度をきちんと守っているとは思えない。

9月26日(日) 

木曜までは日本神経科学会で忙しかった。 その前の週は準備で忙しかった。 私的にもいろいろあって休日もなかった。 昨日久々に休んだ。 当分忙しいが、 仕事以外のプロジェクトについて思索をする時間がないのは極めて フラストレーティングである。

9月19日(日) 

いつか自分がボスになった時には、 下の者が何をしていいか分からないでいる時には行き先を示し、 何をするべきか分かっている時には邪魔をしない様になろうと思う。 そうするのは難しそうだけど。

もし、いつか私が後進の指導をすることがあったら、欠点をつついたり自分のやり方を押し付けたりしないようにしようと思う。

目についた欠点を矯正することはその人を改善することだというのは教育におけるもっとも良くある間違いだと思う。そうやっても、いびつに縮こまった者に育つだけなのだ。いくら欠点を刈り込んでも長所は少しものびない。

9月11日(土) 

阻止率99%のスパム対策方式の研究報告

いままで、いろんなスパム対策を考えたし、(たとえば新たなプロトコルを導入してメールの発信者には1円の課金をするとか)人のも読んだけど、どれも今一つだった。 それで、これを読んだ感想は「ああ、これだったんだ」だ。 もっとも「これ」とはこの記事で言っているものとはちょっと違うけど。

この記事で 言っている対策は、かいつまんで言うと、IPアドレスとドメインネームの特徴からいって怪しいサーバをブラックリストとして弾くということだ。

それで分かった。最終的に世界のメールのシステムがどうなるかが。 これをもっと極端にすすめて、世界で数万か数千のホワイトなサーバ以外同士以外は一切メールシステムへの参加を拒否するというのが最終的に行き着くところだろう。 それぞれのサーバの管理者はそのサーバからSPAMを出さない責任を負い、 そのはたらきに対して給料を払われる。 ユーザはサーバに「加入」すると管理者の人件費を出すために お金を払わなくてはならない。そのコストは安いだろうけど。 (プロトコルによって課金するのとは違った形の課金。)

ああ、なんてつまらない結末。 これは有限な「局」以外はネットワークに参加できないと言う点で郵便に似ている。 結局成熟したシステムというのは(利己的な人間を排除するために)権力を必要とするのだろう。 10年の昔、インターネットに夢見た、誰もが自由に接続して サーバを立ち上げてそれで成長していくネットワークという夢はこういう具合に終わるのだと思った。

これは過去にも何度も起きたことだ。 例えば、無線は最初は誰もが自由にできたのだろう。 でも、そのうち沢山の人が使いだし、混線が起き、非常無線は邪魔され、 勝手に大出力を出す人が現れたりして、結局、電波は国家によって管理されざるを得なくなった。 いつも同じだ、新しいものは自由の夢と共にやって来て、 次にその自由を濫用、悪用する人間が現れて、 それを防ぐために最後には中央を持つ権力システムによって管理されるようになる。 そうやって、新しいものも、古くからあるものたちに(権力によってコントロールされると言う意味で)似てくるのだ。 (注意して欲しいのは、私は「権力」と言う言葉に必ずしも悪い意味を込めていないということだ。人に何かを強制する力は全て広義の権力だ。悪い人に悪いことをさせないことも「権力」の一つだ。)

願わくば、インターネットメールに関してはこの予想が当たらないことを。

おとついから風邪をひいていた事を忘れて新宿に出掛けてしまう。 今日休んでいれば完治したかもしれないのに。 学会が迫ってきているというのに風邪をひいてしまうとは。

9月9日(木) 

私に必要なビタミン

どうしても身体がだるかったりする日にビタミン剤をのむと翌日には調子が良くなる。 ファンケルのマルチビタミンは良く効く。新総合ビタミン住友は少ししか効かない。エスファイトゴールドは全く効かない。これから自分に不足しているビタミンを特定してみよう。それぞれの含有は以下の通り。

ファンケルのマルチビタミン: A B1 B2 B6 B12 C D3 E ナイアシン パントテン酸(V B5) 葉酸 ビオチン
住友製薬の新総合ビタミン住友: A B1 B2 B3 B6 C D2
エスエス製薬のエスファイトゴールド: B1 B6 B12 γオリザノール

下に行くほどビタミンの種類は少なくなるけど、一種当たりの含有量は大きくなる傾向がある。このことからすると

効いてるかも:D3 E ナイアシン パントテン酸 葉酸 ビオチン
少し効いているかも:A B2 B3 C D2
効いてない:B1 B6 B12 γオリザノール


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T. Mogami
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